証券マンの雑記

現役証券マンが語る本音と建前

4114 日本触媒

会社名 株式会社 日本触媒
NIPPON SHOKUBAI CO., LTD.
創業 1941年(昭和16年)8月21日
資本金 25,038百万円 東証一部上場 (2018年3月末)
売上高 322,801百万円(連結) 226,887百万円(単独) (2017年度)
従業員数

4,219名(連結)  2,253名(単独) (2018年3月末)

●事業構成

基礎化学品37%

 酸化エチレン、アクリル酸

機能性化学品54%

 高吸水性樹脂、コンクリート混和剤用ポリマー

環境・触媒9%

 リチオム電池用電解質

 

高吸水性樹脂

日本触媒のコア事業と言われている。原料のアクリル酸から一貫して生産を行っており、世界シェアトップを誇る。主な用途は紙おむつなど。

では紙おむつの需要はどうなのか。

日本は少子高齢化だが高齢者の需要というのも期待できるが、そもそも人口が伸びていない為大した期待はできない。

大王製紙、海外の日用品事業が黒字化 19年3月期 

2019/1/5 2:00
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大王製紙は2019年3月期に紙おむつなど日用品の海外事業の営業損益が黒字化する見通しだ。海外展開を本格的に始めた11年以降では初めてで、黒字幅は数億円になりそう。中国で機能性の高いベビー向け紙おむつの販売が伸びている。赤字が続いていたタイでは設備を増強した効果で生理用ナプキンの販売も好調だ。

海外の日用品の売上高は370億円と、連結売上高の7%弱となる見通し。アジアを中心に約30カ国で販売しており、売上高は年々拡大している。21年3月期には1000億円の売上高を目指し、売上高比率を15%まで高める計画だ。

中国ではベビー用紙おむつ「グーン」の販売が好調だ。肌触りがよく通気性も高い高価格帯の商品を拡充し、採算が改善している。中国のベビー用紙おむつの需要は高まっており、市場は年5~10%程度のペースで拡大するとの見方もある。

タイを中心とする東南アジア地域でも紙おむつやウェットティッシュが好調だ。17年8月から現地生産を開始した生理用ナプキンなどの販売も伸びている。

大王製紙は19年3月期の連結売上高を前期比4%増の5500億円、営業利益を63%増の180億円と見込んでいる。海外事業の採算が改善するほか、国内では段ボール原紙の値上げが寄与する。

こちらは大王製紙の記事だが、海外でのおむつ市場は堅調なようだ。

 

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https://www.euromonitor.com/nappies-diapers-pants-in-belgium/report

https://www.euromonitor.com/nappies-diapers-pants-in-indonesia/report

↑紙おむつのベルギー・インドネシアの消費見通し

ベルギー 使い捨てパンツの消費は伸びているが、おむつは普及していない様子。ベルギー人にとっておむつは二の次のよう。

インドネシア 近隣国に比べ、おむつ使用率が低い。乳児の41%しか使用していない。おむつ市場は激化しているとのこと。

 

ちなみに高吸水性樹脂のシェア

日本触媒25%強、BASF20%、EVONIK20%、住友精化15%、三洋化成14%?

圧倒的なシェアを誇る。

 

この高吸水性樹脂アクリル酸から作られる。

日本触媒ではこの原料からの一貫メーカーである一方、住友精化・三洋化成は外部から購入している。

アクリル酸原油から作られており、原油価格が左右されると思われる。